10日のITプロの記事で思ったこと

ICT 奥能登「絆」づくり協議会、AR/多言語などスマホ活用による観光情報提供のモデル実験を来年実施(ニュース)

 

能登は過疎が深刻な分、重要な産業としての観光があります。

この点は加賀方面のものよりも抽象的でなく、非常にダイレクトな様々な取り組みを行なっていると感じていました。能登空港は首都圏からの観光客を取り込むための物理的な障壁を下げました。能登は半島です。もともと人が足を運ぶという点でハンデがあります。その大きなハンデを空路の開放ということで少しでも無くそうとしたのでしょう。

 

半島への移動を妨げるその長い道程。これは県内在住の人間にとっても大きな障壁です。加賀方面から能登方面へ行こうとするならば最低二時間の移動を強いられることを覚悟しなければなりません。金沢から二時間だと能登方面ではせいぜい七尾。これが県外を射程に入れれば富山方面では糸魚川、福井方面では敦賀、岐阜方面では郡上市となります。能登は移動という点を見れば多くの競合がひしめきう中でなかなか厳しいポジションであることがわかります。

 

私は以前、縁あって七尾市に暫く滞在していました。週一回は金沢の自宅へ帰り、平日は七尾で過ごす。この生活です。ここで気づいたことがありました。七尾から金沢への移動と福井方面から金沢への移動とではその疲労の度合いが断然違うのです。

なぜなのか。

おそらく街の風景の連続性にあるのではないかと思っています。所謂下道を利用して移動していると、能登から金沢への移動の際に街が途絶えるのです。その間の移動距離がものすごく長く感じるのです。一方、南から金沢方面の移動ですとその区間が短い。そのためか余りそのような苦痛を感じないのです。

これはひょっとして私だけの感覚なのかと、他者に聞いたところ同じような意見の人が多数いました。

 

今回、奥能登地域では上記リンクにあるテストを行うようです。スマートフォンを活用したとか、ARを利用してとか書いてあります。正直私はそれでどうこうなるものではないと考えています。何かにスマートフォンをかざすことによって、そこでは得られない情報が得られるという利用が現在の一般的なARですが、そもそも私はこの利用方法に懐疑的です。そこにすでにリアルであるものにわざわざスマートフォンをかざしてさらに情報を得るという行動を強いられる方が面倒です。リアルが全てでありどうしてあえて自らフィルタを通さなければならんのか。どうせお金をかけてやるなら下記YouTubeのナショナルジオグラフィックのようなことをやればいいのにとさえ思ってしまいます。

 

話が脱線しました。

 

どうせ何らかのデジタルデバイスを利用するなら、能登までの道程を楽しませるような番組を動画、音声問わず視聴できるようにすれば良いのではないでしょうか。能登へ無計画で行く人は相当慣れた人。そうでない人は事前に情報を得ようとWebに触れます。そこに「加賀地方から能登方面へお越しの方へ、こちらをお聞きになってお越しください」といったPodcastや音声ファイルがあればどうでしょうか。それを聞きながら予備知識を得ながら目的地へ向かうことができます。

スマートフォンとかARとかICTという言葉をお固い団体が使い出すと、どうも業者に踊らされているような気がしてしまうのです。

 

別に私は能登が嫌いとかではありません。面白そうなところはいろいろありますし、是非ともいろいろ発掘したいと思っています。能登の自然は偉大です。荒れた日本海を望めば松本清張の世界、人に触れればその温かみを感じます。海の幸は至高の味。どれもこれも一級品のコンテンツ揃いです。ですが、前述のように物理的な移動がしんどいのです。よって探検発見石川県MAPの能登方面の記事が極端に少ないのです。だからもそっと移動そのものを演出するに面白いやり方があるのではないだろうかと思うのです。