オーディオドラマ「五の線3」

「五の線」の人間関係性が生み出た事件。

それは鍋島の死によって幕を閉じた。

間もなくして都心で不可解な事件が多発する。

物語は「五の線2」の物語から6年後の日本が舞台。

 

ある日、金沢犀川沿いで爆発事件が発生する。ホームレスが自爆テロを行ったようだとSNSを介して人々に伝わる。しかしそれはデマだった。

事件の数時間前に現場を通りかかったのは椎名賢明(しいな まさあき)。彼のパソコンの中には、そのときSNSで拡散された現場動画のデータが収められていた。

 

なぜ彼がそのようなデータを保持してるのか。

物語の進展によってそれは解明されることとなる。

 

本作はその椎名をはじめ、五の線2に登場した人物と新設された公安特課の人間模様、駆け引きを描いたオーディオドラマ「五の線2」の続編となります。

 

※この作品はフィクションで、実際の人物・団体・事件には一切関係ありません。

 

ここには最近の5回分のエピソードが紹介されています。

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「五の線3」配信ブログ【http://gonosen3.seesaa.net

オーディオドラマ「五の線3」

第77話 (土, 11 7月 2020)
3-77.mp3「あ、ヤスさん。」缶コーヒーを手にした安井と偶然、廊下で遭遇した黒田は彼に声をかけた。「なんだ。」「なんだって、気になりますよ。」「なんで?」「だってその顔。」黒田は安井の顔を指差した。「顔?」「ええ。酷いクマですよ。」安井は携帯のインカメラを起動して自分の顔を様子を確認した。「本当だ…。やべぇな…。」「ヤスさん。酒は?」「飲んでねぇよ。」「じゃあ何なんでしょうね。心配になるくらいです。」「確かに…。」「寝不足とかですか?」「あぁ…確かに最近、寝れてないか…。..
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第76話 (Sat, 04 Jul 2020)
3-76.mp3夜の海は恐ろしく闇だ。そこに立ち、しばらく経って目が慣れてきてもせいぜいが砂浜と海の境が分かる程度。空と海の境目は闇によって判別できにくい。雨が降る状況ならばなおさらのこと。漆黒の闇が視界を覆い、激しい雨音の中わずかに聞こえる一定のリズム、波の音。これを聞いているうちに知らず知らず目の前の闇の中に引きずり込まれるような錯覚すら覚えてしまう。闇は人を寄せ付けない。視覚という人間にとって最も重要な感覚をそれが削ぎ落とすからだろうか。読んで字の如し、闇によって感覚の..
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第75話【後編】 (Sat, 27 Jun 2020)
3-75-2.mp3「ヒェ~すげぇ雨…。なんなんだよ、昨日から全然止まないじゃん…。えっと…確か保険屋から粗品でタオルもらってたよな…。」グローブボックスの中を弄るも、お目当てのものは見つからない。どうやら彼の思い違いのようだったようだ。エンジンをかけた三波はエアコンを付け、その風で自分の濡れた服と髪の毛を乾かすことにした。「小早川干城(たてき)…か。」三波の手の内には雨で濡れてしまったメモ用紙があった。彼はそれをエアコンの吹出口にあてがって乾かす。ーーーーーーーーーーーーー..
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第75話【前編】 (Sat, 27 Jun 2020)
3-75-1.mp3「ビショップ。お前曽我の実行部隊が殺されたことは知ってるか。」「え?何だそれ。」「現場の近くで遺体で発見されたらしい。」「なんだって…。」「俺の近くで死人が出るのは困るんだよ。」「すまない…。」「すぐにヤドルチェンコに確認とってくれ。」「わかった。」ホームに背をもたれた紀伊はため息を付いた。ーなんだ…俺らの知らないところで何が起こっている…。しばらくして電車がホームに入ってきた。それに乗り込んで車両の一番隅の席につくと同時に男が隣りに座ってきた。「捜一は何..
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第74話 (Sat, 20 Jun 2020)
3-74.mp3公安特課機動捜査班のフロアには常時20名程度の人員が詰めている。部屋の中央には大きなセンターテーブルが置かれ、それを囲むように各捜査員のためのパーテーションで仕切られたスペースがある。ここに戻ってきた紀伊は部屋の主である片倉の席の方を見た。そこはまだ空席だ。「班長はまだ?」紀伊は近くの捜査員に声をかけた。彼は片倉の席をちらっと見て応える。「ええ。ごらんのとおりです。今日は殆ど空けてますね班長。何かあったんですかね。」「そうだな…。」「主任ご存じないですか。」「..
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